パソコンのメモリの役割と購入の際の選び方を説明します。
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パソコンを購入しようとしている人「パソコンを買いたいんだけど分からないことが多すぎる…。メモリって何ギガのものを買えばいいの?DDR4って何?その後ろの数字も分からないんだけど…。」

今回はこのような悩みを解決します。

この記事を読むと…

・パソコンの重要なパーツであるメモリについての基本的な知識が身に付きます。
・用途によってどのメモリを選べばよいのか判断できるようになります。

メモリってどんな働きをしているの?

メモリとはCPUが処理するための作業スペースです。

作業スペースといってもピンとこないと思うので、以下の画像をごらんください。

この画像の勉強をしている男の子がCPUで机の部分がメモリになります。
机の上に広げられている教科書やノートはアプリケーションです。

机の大きさが大きければ大きいほど、より多くの教科書を開くことができてより効率的に作業ができます。
逆に小さければ教科書を置くスペースが無く、新しい教科書を開く度に今まで使っていたものを閉じたりしなくてはなりません。

これと同じようにメモリの容量が大きければ同時にたくさんのアプリケーションを開くことができます。

メモリの上限以上のソフトを同時に使うことはできませんし、メモリの限度ぎりぎりまでソフトを立ち上げると動作が遅くなるので余裕をもって使用しましょう。

また、メモリには読み出し専用のROM、読み書きのどちらも行うことができるRAMの二種類がありますが、一般的にはRAMを指します。

DDR3とDDR4があるけど違いって何?


このDDR3とDDR4というのはメモリの規格です。
搭載されているCPUの世代によってどちらに対応しているのか調べられます。

DDR3はCPUの世代が第6世代(Skylake)以前のCPUが搭載されているパソコンに対応しているメモリの規格です。

DDR4は第6世代以降のCPUを搭載している場合がDDR4という規格のメモリになります。

モジュール規格って何?

パソコンにはメモリの速度を表すモジュール規格、というものが存在します。

この画像のPC4-21300の部分のことです。

基本的には数字が大きければ大きいほど速度が速いことを指します。
ですが、パソコンの対応規格との相性のようなものがあり、対応規格よりもモジュール規格が低ければその性能を発揮することはできません。
逆に対応規格よりもモジュール規格が高い場合は、パソコンが対応している範囲内での動作となってしまいます。

そのため、パソコンの規格と似たようなメモリの性能を選ぶ必要があります。

BTOメーカーでPCのメモリを選ぶ場合は対応外の規格の組み合わせのものを販売している場合はないのでここはあまり気にしなくても良いです。

自作をする方は気をつけましょう。

用途にあったメモリの選び方を紹介します。

ここまでメモリについて解説をしてきましたが、4GB 8GB 16GB etc...と色んなメモリがあるけどどれを使ったらいいんだろう。と思われていると思います。
実際にできることを交えて解説していきます。

メモリの選び方①:4GB

4GBは現在市販されているパソコンを使用する際の最低ラインになります。
というよりも4GB未満のパソコンを新品で販売しているパソコンショップはないでしょう。

理由としては64bit版のOSを動作させる際の推奨スペックになるからです。

動画視聴や音楽鑑賞や、officeソフトのWordやExcelを使うくらいであれば4GBでも問題ありません。
しかし、単体で使う分には問題が無いというだけで複数を同時に使用した場合は動きが遅くなってしまう場合があります。

メモリ4GBを選ぶ際のポイント
一つのソフトのみ使用
・WordやExcel等のオフィス系ソフトや動画を見たりつかいたいだけで他には興味がない
レポートを作るためだけに使う、他はスマホやタブレットで十分という方

メモリの選び方②:8GB

標準的なメモリ容量となるのが8GBです。

先ほどの4GBでは動画視聴+Word等のような同時使用をすると重くなってしまう。場合があると説明しましたが、8GBであればそのようなメモリの消費が軽いものを同時に使用しても重くなることはありません。

同時に複数のソフトを使用したい場合は8GBがおすすめです。

また、8GBあればオンラインゲームも一通りプレイすることができますが、配信をするとなると少し物足りない容量になります。

ぼくは以前8GBのメモリでオンラインゲームをやりながら配信ソフトのOBSと読み上げソフト等を同時起動して配信したことがあります。
最初の方は問題がありませんが、しばらく時間が経つとゲームの動きがもっさりしてきてプレイに影響が出てきてしまったので、8GBでパソコンでのゲーム配信は難しいです。

メモリ8GBを選ぶ際のポイント
そこそこ長く、そして快適に使いたい
日常的に動画を見たりパソコンで作業をする
ゲームにも興味がある

メモリの選び方③:16GB

16GBあればゲームもゲーム配信も、そして写真編集や動画編集等のクリエイティブなこともサクサク行うことができます。

また、同じゲームをするだけでも8GBの時と比べるとより高品質な状態でゲームをプレイしてもカクツクことは少ないかと思います。

アドビ系のソフトの推奨は8GBがほとんどですが、ストレス無く行うには最低でも16GB必要だと個人的に感じています。

基本的には推奨のスペックのものより一つ上のスペックを選んでおくと安心です。

メモリ16GBを選ぶ際のポイント
クリエイティブなことをしたい
ゲーム配信をやってみたい

メモリの選び方④:32GB~

32GB以上のメモリを積む場合は動画編集をガッツリやる人向けになります。
16GBでも動画編集はできますが、高画質な4K編集を行う際には32GBあったほうが良いでしょう。

64GB、128GB等も存在しますが、ライトユーザーであればそこまで必要とすることはないです。

メモリ32GB以上を選ぶ際のポイント
高画質動画編集をしたい 等

まとめ

以上、メモリについての基本的な解説と用途毎の選び方を紹介しました。
ゲームや動画編集についてはグラフィックボードやCPUとの兼ね合いがあるのでメモリだけを見て決めるのは危険です。
一般的には16GBあれば大体の作業が不満なくできるかと思います。それ以上はオーバースペックになりますので悩むのであれば8GB16GBで考えてみてはどうでしょうか。
できることについては本記事に記載しましたので参考にしていただけたら嬉しいです。

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